海外大学で成績(GPA)を向上させ、授業への理解を深めるために活用したい制度のひとつが「Office Hours(オフィスアワー)」です。

Office Hoursとは、教授やTA(Teaching Assistant)が学生からの質問や相談を受けるために設けている時間のこと。
授業中に聞けなかった内容を確認したり、課題やエッセイについて相談したりできます。
日本の大学では、教授の研究室を訪ねることに少しハードルを感じるかもしれません。
しかし、海外大学ではOffice Hoursを利用することは珍しくなく、学生向けのサポートとして用意されています。
特に留学生の場合、大人数の授業では質問するタイミングを逃したり、英語での説明をその場ですべて理解できなかったりすることもあります。
そんなときにOffice Hoursを活用すれば、授業内容を整理しながら教授と直接話す機会も作れます。

今日は、海外大学のOffice Hoursの基本的な仕組み、利用するメリット、訪問前の準備、相談時に使える英語フレーズを紹介します。
【併せて読みたい!海外大学で使うメール英語】

Office Hours(オフィスアワー)の基本と仕組み
Office Hoursとは、海外大学で教授やTAが学生からの質問や相談に対応するために設定している時間です。
開催頻度
通常は週に1〜数回、決まった曜日と時間帯に設定されます。
たとえば、
- Tuesday 2:00–4:00 p.m.
- Thursday 10:00 a.m.–12:00 p.m.
授業担当の教授だけでなく、TAが別にOffice Hoursを設けている場合もあります。
確認方法
Office Hoursの時間や場所は、学期初めに配布されるSyllabus(シラバス)に記載されているのが一般的です。
そのほか、
- Canvas
- Blackboard
- Moodle
- 大学の授業ページ
などの学習管理システムで確認できることもあります。
対面だけでなく、Zoomなどを利用したオンライン形式の場合もあります。
Drop-inとBy appointment
参加方法は主に2種類あります。
【Drop-in(アポなし訪問)】
指定された時間内であれば、事前予約なしで教授のオフィスを訪ねられる形式です。
先に別の学生が相談している場合は、外で順番を待つこともあります。
【By appointment(予約制)】
メールやオンラインシステムを使い、事前に時間を予約する形式です。

「Office Hours: Tuesday 1–3 p.m. or by appointment」のように、通常のOffice Hoursとは別に予約相談を受け付けている教授もいます。
留学生がOffice Hoursを活用するメリットは多い?
Office Hoursは、授業内容について質問するだけの時間ではありません。
意外とメリットが多いので、積極的に活用しておくと有利な面も多くあります。
| 目的・メリット | 詳細 |
| 授業内容の理解を深める | 講義中に理解できなかった概念や理論について直接質問できます。 |
| Participationにつながる | 授業で発言するのが苦手でも、授業内容について相談することで学習意欲を示す機会になります。 |
| エッセイ・課題の確認 | Thesis Statementやアウトラインについて相談し、方向性のズレを防げます。 |
| テスト対策 | MidtermやFinalの前に、理解が曖昧な部分を確認できます。 |
| 教授との関係づくり | 継続的に相談することで、名前や学習姿勢を覚えてもらいやすくなります。 |
| Recommendation Letter(推薦状) | 大学院進学や就職で推薦状が必要になった際、日頃から交流がある教授には相談しやすくなります。 |
Office Hoursを利用しただけで成績が上がるわけではありませんが、授業への理解が深まり、課題の完成度が上がれば、結果としてGPAの向上につながる可能性があります。

教授に顔を覚えてもらうためだけに訪問するのではなく、授業を理解するために活用するのが基本ですね。
Office Hoursでエッセイや課題について相談する
海外大学では、EssayやResearch Paper、Presentationなどが成績の大きな割合を占めることがあります。
Office Hoursでは、
- Thesis Statementはテーマに合っているか
- アウトラインの構成は自然か
- テーマが広すぎないか
- 前回の課題のFeedbackをどう改善するか
といった内容を相談できます。
ただし、エッセイ全文を事前に添削してもらえるとは限りません。
「全部直してください」と依頼するよりも、確認したい部分を絞って質問する方が自然です。
Office Hours訪問前の準備とNGマナーについて
Office Hoursを有効に使うためには、事前準備も重要です。
シラバスに書いてあることを聞かない
「課題の締め切りはいつですか?」など、Syllabusを読めば分かる内容をそのまま質問するのは避けましょう。
まずは、
- Syllabus
- Assignment Instructions
- Lecture Slides
- Canvasなどの授業ページ
を確認します。
質問を具体的にする
「今日の授業が全部分かりませんでした」では、教授も説明しにくくなります。
たとえば、「AとBの違いについて、自分の理解が合っているか確認したい」というレベルまで質問を絞っておくとスムーズです。
質問を2〜3個メモしておくのもおすすめです。
資料を持参する
授業ノート、教科書、エッセイの下書き、返却された課題など、質問に関係する資料を用意しておきましょう。
該当部分を見せながら説明できるため、会話が進めやすくなります。

要は、せっかくのOffice Hoursなので、効率良く利用する準備をしておくと良いわけですね♪
Office Hoursを使う時の実践的な英語フレーズ
「Office Hours」を使う時に、覚えておくと便利な英語フレーズを紹介します。
1. 入室と挨拶
Hi, Professor [Last Name]. Do you have a few minutes?([教授の苗字]先生、今少しお時間よろしいでしょうか?)
I’m [Your Name] from your Tuesday morning Sociology class.(火曜朝の社会学のクラスを取っている[自分の名前]です。)
2. 質問を切り出す
I was reviewing my notes from the last lecture, and I had a question about [Topic].(前回の授業ノートを見返していたのですが、[トピック]について質問があります。)
I’m having a little trouble understanding the difference between A and B.(AとBの違いを理解するのに少し苦戦しています。)
I just wanted to make sure I understood this correctly.(自分の理解が合っているか確認したいです。)
3. Feedbackについて聞く
Could we go over the feedback I received on my last paper?(前回のエッセイでいただいたフィードバックについて確認してもよろしいでしょうか?)
I wasn’t sure what you meant by this comment. Could you explain it a little more?(このコメントの意味がよく分からなかったのですが、もう少し説明していただけますか?)
4. エッセイや課題を確認する
I’ve drafted a thesis statement for the upcoming essay. Could you take a quick look to see if I’m on the right track?(次のエッセイのThesis Statementを書いてみたのですが、方向性が合っているか見ていただけませんか?)
I’m thinking of focusing on [Topic]. Do you think that’s too broad for this assignment?([トピック]を中心に書こうと思っていますが、この課題には広すぎるでしょうか?)
5. 退出時の感謝
Thank you so much for your time. This was really helpful.(お時間をいただきありがとうございました。とても参考になりました。)
I understand it much better now. Have a great rest of your day!(かなり理解できました。このあとも良い一日をお過ごしください。)
まとめ:Office Hoursは短い質問からでも使える
初めてOffice Hoursを訪れるときは、教授と1対1で英語を話すことに緊張するかもしれません。
ただし、最初から長時間相談する必要もありません。
「授業で出てきた用語を一つ確認したい」「エッセイのテーマについて5分だけ聞きたい」といった短い質問でも十分です。
海外大学では、授業を聞くだけでなく、自分から質問し、必要なサポートを利用することも学習の一部とみなされます。
Office Hoursを活用すれば、授業の疑問を解消できるだけでなく、EssayやMidterm、Finalの準備、教授とのコミュニケーションにもつながりますよ。

まずはSyllabusで担当教授のOffice Hoursを確認し、分からない部分があれば積極的に利用してみましょう。


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