11月上旬、朝晩の冷え込みが一段と厳しくなり、木枯らしが吹き始める頃にやってくるのが「立冬(りっとう)」です。
暦の上ではこの日から冬に入り、立春の前日までが冬の期間とされています。

英語で説明する場合、「冬の始まり」という直訳だけでは、欧米の暦の感覚とズレが生じてしまい、相手が首を傾げてしまうこともあります。

今日は、「立冬」を英語で説明するための基本フレーズから、「二十四節気」の英語表現、欧米との「冬の始まり」の認識の違い、そして「冬支度」に関する便利な英会話フレーズまでを徹底解説します。
「立冬」を英語で言うと?基本の表現方法
「立冬」は日本や東アジア特有の暦の概念であるため、1つの英単語でピタリと表すことはできません。
そのため、Rittou とそのまま言い、それが暦の上で何を意味するのかを補足説明するのが最も自然です。
1. the first day of winter(冬の最初の日)
最もシンプルで直感的に伝わる表現です。
ただし、欧米人にとっての「冬の最初の日」は後述するように12月下旬を指すことが多いため、「日本の伝統的な暦の上では」と付け加えるのがポイントです。
2. the beginning of winter(冬の始まり)
「最初の日」と限定せず、季節が冬へ移行していく「始まりの時期」というニュアンスを伝えたい場合に適しています。
mark は「〜を示す、〜を記念する」という、行事や季節の節目を表現する際によく使われる便利な動詞です。
3. the start of winter(冬のスタート)
よりカジュアルに日常会話で使いたい場合は、start を使うこともできます。
「二十四節気」を英語で説明するには?
立冬を深く説明するためには、そのベースとなっている「二十四節気」という概念に触れる必要があります。
二十四節気は英語で the 24 solar terms(ザ・トゥエンティフォー・ソーラー・タームズ)と言います。
“solar” は「太陽の」、”term” は「期間、区切り」という意味です。

太陽の動きに合わせて1年を24等分したものであることが、この英訳から論理的に伝わります。
- Rittou is one of the 24 solar terms in the traditional East Asian calendar.(立冬は、伝統的な東アジアの暦における二十四節気の一つです。)
- The 24 solar terms divide a year into 24 periods based on the sun’s position.(二十四節気は、太陽の位置に基づいて1年を24の期間に分けます。)
要注意!欧米と日本における「冬の始まり」の違い
外国人に「今日から冬の始まり(the first day of winter)だよ」と11月上旬に伝えると、「えっ、まだ11月なのに?早くない?」と驚かれることがよくあります。
これは、欧米諸国(特に英語圏)において「冬の始まり」といえば、天文学的な区切りであるWinter Solstice(冬至:12月21日頃)を指すのが一般的だからです。
彼らの感覚では、11月はまだ完全に「秋(Autumn/Fall)」のど真ん中です。

この文化的な認識の違いを英語で説明してあげると、異文化コミュニケーションとして非常に盛り上がりますよ。
- In Western countries, winter usually starts on the Winter Solstice in December.(欧米では通常、冬は12月の冬至に始まりますよね。)
- However, on the traditional Japanese calendar, winter begins in early November.(しかし、日本の伝統的な暦では、冬は11月上旬に始まります。)
- We call this day Rittou. The characters literally mean “establishing winter.”(私たちはこの日を立冬と呼びます。漢字は文字通り「冬を立てる(確立する)」という意味です。)
立冬の時期の定番「冬支度」を英語で伝えるフレーズ
立冬を迎えると、「冬支度」を始める方も多い季節。
衣替えをしたり、ストーブやこたつを出したりする日常の動作を英語で伝えてみましょう。
冬支度をする
winter preparations(冬の準備)という名詞を使うか、prepare for winter(冬に備えて準備する)という動詞の形を使います。
- We need to start our winter preparations soon.(そろそろ冬支度を始めないといけません。)
- Many people prepare for winter around Rittou.(多くの人が立冬の頃に冬支度をします。)
暖房器具や冬服を出す
収納から引っ張り出してくる動作は bring out や take out を使います。
- I brought out my winter coats and sweaters this weekend.(今週末、冬用のコートやセーターを出しました。)
- It’s time to set up the Kotatsu!(こたつを準備する(セットアップする)時期ですね!)
【併せて読みたい!「衣替え」についてはこちら】

鍋料理を楽しむ
寒くなってくると食べたくなる鍋料理(hot pot)の話題も、この時期のスモールトークには欠かせません。
crave は「〜を無性に欲しがる、切望する」という意味で、食欲を表す時によく使われます。
実践英会話!外国人と「立冬」について話す
職場の外国人同僚や、言語交換のパートナーと「季節の変わり目」について話す実践的な会話フレーズを紹介します。
A: It’s gotten quite chilly recently, hasn’t it?(最近、かなり肌寒くなってきましたね?)
B: Yes, it really has. Actually, today is “Rittou” in Japan.(ええ、本当に。実は今日、日本では「立冬」なんですよ。)
A: Rittou? What does that mean?(リットウ?それはどういう意味ですか?)
B: It means the first day of winter on the traditional 24 solar terms calendar.(伝統的な二十四節気の暦の上で、冬の最初の日という意味です。)
A: Wow, already? In my country, winter doesn’t start until late December!(わあ、もうですか?私の国では、12月下旬まで冬は始まりませんよ!)
B: I know! The traditional calendar is a bit ahead of the actual seasons. But it’s a good reminder to start preparing for winter.(ですよね!伝統的な暦は実際の季節より少し早いんです。でも、冬支度を始める良いリマインダーになりますよ。)
まとめ:日本の「立冬」と冬の始まり
今回は、日本の「立冬」を英語で説明する方法を解説しました。
日本の豊かな季節感は、言葉の背景にある歴史や暦のシステムを少し説明するだけで、海外の人にとって非常に魅力的な文化コンテンツになります。
「11月なのに冬の始まりと呼ぶ」というギャップを利用して、ぜひ “Did you know today is the first day of winter in Japan?” と会話のきっかけにしてみてください。

冷たい北風(cold winter wind)が吹き始める時期ですが、体調管理に気をつけながら、温かい鍋料理やこたつを出して、日本の美しい冬の準備を楽しんでいきましょう。

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