季節が移り変わる時期、日本では多くの家庭で「衣替え」が行われます。

クローゼットの奥から季節に合った服を引っぱり出し、これまで着ていた服を洗濯して収納ケースにしまう作業は、少し面倒でありながらも、新しい季節の訪れを感じる大切な行事ですよね。
しかし、「衣替え」という一言でこの作業全体を表せる便利な英単語は、実は英語には存在しません。
そのため、ネイティブスピーカーに伝えるには「服を入れ替える」「冬服をしまう」といった具体的な動作のフレーズを使う必要があります。

今日は、「衣替え」の概念を伝える英語表現から、日常会話ですぐに使える「衣替えをする」の動詞フレーズなどをわかりやすく解説します。
【季節の変わり目についてはこちら】

「衣替え」の概念を英語で言うと?
「衣替え」という日本語の概念そのものを英語で説明したい場合、どのような言葉を使えばいいのでしょうか。
ニュースや文章などで使われる表現を2つ紹介します。
1. seasonal change of clothing(季節ごとの服の入れ替え)
「衣替え」を英語で最も論理的かつ正確に説明できるのが seasonal change of clothing です。
“seasonal” は「季節の」、”change” は「変更・入れ替え」、”clothing” は「衣類」を意味します。
日本の文化を外国人に説明する際など、少しフォーマルな場面で重宝する表現です。
- June 1st is the traditional date for the seasonal change of clothing in Japan.(6月1日は、日本における伝統的な衣替えの日です。)
2. switching out one’s wardrobe(ワードローブを入れ替えること)
より日常的な響きで「衣替えという作業」を表すのが switching out one’s wardrobe です。
“wardrobe(ワードローブ)” は、持っている服の全体や衣装だんすを指します。
- Switching out my wardrobe is a big chore every autumn.(秋の衣替え(ワードローブの入れ替え)は、毎年の大きな面倒な作業です。)
※chore(チョア)は「面倒な作業、雑用」という意味です。
日常会話で「衣替えをする」と伝える便利な動詞フレーズ
「今週末、衣替えをするんだ」とカジュアルに伝える時、ネイティブスピーカーは「しまう(put away)」と「出す(bring out / take out)」という具体的な動詞を使って表現します。
1. put away 〜 and bring out 〜(〜をしまって、〜を出す)
最も分かりやすく、ネイティブが日常的に使う表現がこちら。
「冬服をしまって、夏服を出す」と具体的に言うことで、「衣替えをする」という状況が完璧に伝わります。
- I’m going to put away my winter clothes and bring out my summer clothes this weekend.(今週末は、冬服をしまって夏服を出す(衣替えをする)予定です。)
- I finally put away my summer clothes yesterday.(昨日、やっと夏服をしまいました(衣替えを終えました)。)
2. change out my closet(クローゼットの中身を入れ替える)
もう少し短く、「クローゼットの服を入れ替える」と言いたい時は change out(入れ替える)を使います。
- It’s getting cold, so I need to change out my closet.(寒くなってきたから、衣替えを(クローゼットの入れ替えを)しなきゃ。)
3. swap out(〜を交換する)
“change out” と同じように使えるのが swap out(スワップ・アウト)です。”swap” には「交換する、入れ替える」という意味があり、季節の服をごっそり入れ替える衣替えのニュアンスにぴったりです。
- I swapped out my summer wardrobe for my winter one.(夏服から冬服へ衣替えをしました。)
【一覧表】衣替え・洋服の収納に関する英語表現まとめ
衣替えの作業中によく使う、「収納ケース」「クリーニングに出す」「断捨離する」といった関連表現を一覧表にまとめました。
| 日本語 | 英語 | ニュアンス・使い方 |
| 服をしまう | put away clothes | put away は「元の場所や見えない場所に片付ける」という意味。 |
| 服を出す | take out / bring out clothes | 収納の奥から引っ張り出してくるニュアンス。 |
| 収納ケース | storage box / storage bin | プラスチック製の衣装ケースなどは storage bin がよく使われる。 |
| クローゼット | closet / wardrobe | アメリカではcloset、イギリスではwardrobeが一般的。 |
| クリーニングに出す | take 〜 to the dry cleaner | I need to take this coat to the dry cleaner.(コートをクリーニングに出さなきゃ) |
| 断捨離する・捨てる | get rid of / throw away | 着なくなった服を処分する時によく使うフレーズ。 |
まとめ:
今回は、「衣替え」に関連する英語表現について詳しく解説しました。ポイントをもう一度おさらいしましょう。
- 「衣替え」という一つの英単語はないため、動作で説明する。
- 最も伝わるのは put away my winter clothes and bring out my summer clothes(冬服をしまって夏服を出す)。
- 少し短く言うなら change out my closet や swap out が便利。
- 日本の学校の「制服の衣替え」は、changing uniforms on specific dates と説明する。
季節の変わり目の週末、「あぁ、衣替えしなきゃ・・・」と少し憂鬱になった時は、ぜひ “I have to change out my closet today!” と声に出して、英語学習のアウトプットの機会に変えてみてください。

スッキリと衣替えを終わらせて、新しい季節を気持ちよく迎えましょう!
豆知識:海外の人も「衣替え」をする?
日本人が毎シーズン一生懸命やっている「衣替え」ですが、実はアメリカやヨーロッパなどでは、日本ほど大規模な衣替えを行わない家庭が多くあります。
これには「住宅事情」と「気候」という2つの理由があります。
アメリカなどの家には walk-in closet(ウォークイン・クローゼット) と呼ばれる巨大な収納スペースが備わっていることが多く、夏服も冬服も一年中ハンガーにかけっぱなしにできます。
また気候の面でも、日本のように「夏は高温多湿で冬は乾燥して寒い」といった極端な四季の変化が少なく、一年を通して家の中がセントラルヒーティングで一定の温度に保たれている地域も多め。
もちろん、セーターや厚手のコートなどを奥に片付ける程度の軽い整理(organizing)はしますが、日本のような大掛かりな「衣替え行事」は、あまり一般的ではありません。

外国人の友人に、「Do you have to change out your closet every season in your country?(あなたの国でも毎シーズン衣替えをしなきゃいけないの?)」と聞いてみると、面白い住文化の違いが聞けるかもしれません。

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