3月の春分の日、そして9月の秋分の日を中心とした前後7日間に行われる、日本の伝統的な仏教行事「お彼岸」。

お墓参りに行ってご先祖様を供養したり、おはぎやぼたもちを食べたりと、私たち日本人にとっては季節の移り変わりを感じる大切な期間ですよね。
しかし、外国人の友人や同僚に「お彼岸って何のお休み?」「お盆(Obon)とは何が違うの?」と聞かれた時、英語でパッと説明できるでしょうか?
「秋分の日って英語でなんて言うんだっけ・・・」「彼岸(あの世)という概念をどう説明すれば・・・」と戸惑ってしまう方も多いはずです。

今日は、「お彼岸」を表す正確な英語表現やそのカタカナの読み方から、外国人に「お彼岸」の文化を簡単に説明するための3つのステップ、そして「ぼたもち」や「おはぎ」の英語表現までを徹底解説します。
「お彼岸」を英語で言うと?カタカナでの読み方も解説
お彼岸は日本独自の仏教行事であるため、ハロウィンのように世界共通の英単語があるわけではありません。
相手の日本文化への理解度に合わせて、以下の3つの表現を使い分けるのがポイントです。
1. Ohigan / Higan(そのまま言う場合)
相手が日本に住んでいたり、日本文化に興味があったりする場合は、そのまま Ohigan または Higan と言うのが一番自然です。
その後に「日本の仏教行事だよ」と補足してあげましょう。
- Ohigan is a traditional Buddhist event in Japan.(お彼岸は、日本の伝統的な仏教行事です。)
2. the equinoctial week(暦の期間として説明する場合)
カレンダー上の「お彼岸の1週間」という期間を正確に伝えたい場合は、この少し専門的な表現を使います。
equinoctial は、「昼と夜の長さが同じになる(春分・秋分の)」という意味の形容詞です。
そこに week(週)をつけることで、春分・秋分を中日とした前後3日間(計7日間)の期間を表すことができます。
カタカナでの発音・読み方は「イクィノクシャル・ウィーク」となります。
- We visit our ancestors’ graves during the equinoctial week.(私たちは、お彼岸の期間中(春分・秋分の週)に先祖のお墓参りをします。)
3. a Buddhist memorial week(仏教の行事として説明する場合)
難しい単語を使わずに、「ご先祖様を供養する仏教の期間だよ」とざっくり伝えたい時に便利な表現です。
memorial(メモリアル)は「追悼の、記念の」という意味を持ちます。
- It is a Buddhist memorial week to remember our ancestors.(それは、先祖を偲ぶための仏教の追悼週間です。)
春分の日・秋分の日を英語で言うと?
お彼岸の中日(真ん中の日)であり、国民の祝日でもある「春分の日」と「秋分の日」。
これらの英語名とカタカナの読み方もセットで覚えておきましょう。ニュースやカレンダーの英語表記でよく使われます。
| 春分の日 | Vernal Equinox Day | vernalは「春の」、equinoxは「昼夜平分時(昼と夜の長さが同じになる時)」という意味です。 |
| 秋分の日 | Autumnal Equinox Day | autumnalは「秋の」という意味です。 |
外国人に「お彼岸」を簡単に説明する3つのステップ
「お彼岸って何をする期間なの?」と聞かれた時、以下の3つのステップで説明すると、お盆との違いも含めて、外国人に日本の文化を分かりやすく伝えることができます。
ステップ1:いつ行われるかを伝える
まずは、それが春と秋の年2回あることを伝えます。これがお盆(夏)との最大の違いです。
- Ohigan is a seven-day period in spring and autumn.(お彼岸は、春と秋にある7日間の期間です。)
ステップ2:目的を説明する(先祖を供養する)
次にお彼岸の目的を伝えます。お盆の時に使う honor(敬う)や ancestor(先祖)という言葉がそのまま使えます。
- It is a traditional Buddhist event to honor our ancestors’ spirits.(それは、先祖の霊を敬うための伝統的な仏教行事です。)
ステップ3:何をするかを説明する(お墓参り)
最後に、現代の日本人がお彼岸に何をしているかを具体的に伝えます。
- During this time, many people visit their ancestors’ graves to clean them and offer flowers.(この期間中、多くの人が先祖のお墓参りに行き、掃除をしてお花をお供えします。)
【一覧表】お彼岸・お墓参りに関する英語表現まとめ
お彼岸やお墓参りに関連する英単語を一覧表にまとめました。
| 日本語 | 英語表現 | ニュアンス・使い方 |
| お彼岸 | Ohigan / the equinoctial week | 仏教行事としてはOhigan、暦の期間としては後者を使う。 |
| 春分の日 | Vernal Equinox Day | カレンダーに記載される公式な祝日名。 |
| 秋分の日 | Autumnal Equinox Day | オータムナル・エクィノックス・デイと発音する。 |
| 先祖 | ancestors | 複数形(s)をつけるのが一般的。 |
| お墓 | grave / tomb | お墓参りは visit one’s ancestors’ graves。 |
| お供え物 | offerings | お供えする(動詞)は offer を使う。 |
まとめ:「お彼岸」を英語で説明したい!
今回は、「お彼岸」に関連する英語表現について詳しく解説しました。
これまでのポイントをもう一度おさらいしましょう。
- お彼岸の期間は the equinoctial week(イクィノクシャル・ウィーク)。
- 春分の日は Vernal Equinox Day、秋分の日は Autumnal Equinox Day。
- お彼岸の目的は「お盆と同じく、先祖の霊を敬う(honor our ancestors’ spirits)こと」。
- ぼたもちとおはぎ(sweet rice balls)は、季節の花である牡丹(peony)と萩(bush clover)が名前の由来。
お盆(夏)とお彼岸(春・秋)の違いを英語で説明できるようになると、日本の暦や仏教行事に対する理解がさらに深まります。

季節の変わり目にお墓参りに行く際は、ぜひ今回学んだ単語を思い出してみてくださいね。
豆知識:「暑さ寒さも彼岸まで」を英語で言うと?
日本では、季節の変わり目を表す言葉として「暑さ寒さも彼岸まで」という有名なことわざがあります。
「春のお彼岸になれば冬の寒さも和らぎ、秋のお彼岸になれば夏の厳しい残暑も収まる」という意味ですが、英語にも似たような表現はあるのでしょうか?
全く同じことわざはありませんが、この意味を英語で説明する場合は、以下のように表現することができます。
- No heat or cold lasts beyond the equinox.(暑さも寒さも、彼岸(春分・秋分)を越えて続くことはない。)
※ beyond(〜を越えて)と equinox(昼夜平分時)を使った、最も分かりやすい英訳です。
- The lingering summer heat finally ends around the autumnal equinox.(しぶとい残暑も、秋分の日(秋のお彼岸)の辺りでようやく終わります。)
※ 日常会話で「もうすぐ涼しくなるよ」と伝えたい時は、このように具体的に説明する方が自然に伝わります。

日本の四季の移ろいに対する繊細な感覚を外国人の友人に教えてあげると、「日本人は自然と一緒に生きているんだね」と、文化の奥深さを感じてもらえるはずです。

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