ゴールデンウィークが明け、新しい環境にも少し慣れてきた5月。

なんだかやる気が出ない、体がだるい・・・そんな日本特有の「五月病」ですが、ふと「これって英語で何て言うんだろう?海外にも同じような症状はあるの?」と疑問に思ったことはありませんか?
実は、五月病を直訳して「May disease」や「May sickness」と言っても、外国人には「5月に流行るウイルス?」「花粉症?」と勘違いされてしまい、上手く伝わりません。

今日は、なぜ外国人に「五月病」が通じないのかという文化的背景から、五月病のニュアンスを的確に伝える英語表現、そしてよく勘違いされがちな「Spring fever」の本当の意味まで解説します。
「五月病」って海外にもあるの?
先に結論から言うと、英語には「五月病」を一語で表すピッタリの単語はありません。
なぜなら、五月病は「4月に新年度・新学期が始まる日本特有の現象」だからです。
欧米などの多くの国では、新学期や新年度は「9月」に始まります。そのため、5月は学期の終盤であり、夏休みに向けてウキウキしている時期なのですね。
しかし、「五月病」という言葉はなくても、「環境の変化によるストレス」や「長期連休明けの憂鬱な気分」は世界共通。

そのため、今の自分の状況に合わせて、似た意味を持つ英語表現を使い分けるのが正解です。
※ちなみに韓国や中国などは似たような雰囲気もありますが、はっきり「五月病」と言う言葉はないようです。
1. 五月病を英語で!近いニュアンスを持つ表現
五月病の「どういうダルさなのか」に合わせて、以下の3つの表現を使い分けましょう。
① 連休明けのダルさ:「Post-holiday blues」
「ゴールデンウィークが終わってしまって、会社や学校に行きたくない・・・」という、連休明け特有の憂鬱な気分を表すのに最も適した表現です。
「post-」は「〜の後の」、「blues」は「憂鬱、落ち込み」を意味します。
I have the post-holiday blues.(連休明けの憂鬱(五月病)なんだ。)
I’m suffering from the post-holiday blues after Golden Week.(ゴールデンウィーク明けの五月病に悩まされているよ。)
② 頑張りすぎた反動:「Burnout」
4月に入社や入学をし、新しい環境で1ヶ月間気を張って頑張りすぎた結果、5月になって急に気力がなくなってしまった・・・という「燃え尽き」の状態には、この言葉がピッタリです。
I think I’m experiencing burnout from starting my new job.(新しい仕事のせいで、燃え尽き症候群(五月病のような状態)になっていると思う。)
I feel totally burned out.(完全に燃え尽きたよ/完全にバテちゃったよ。)
③ 新しい環境へのストレス:「Adjustment disorder」
こちらは少し医学的・専門的な表現になります。
五月病の正式な医学名は「適応障害(またはうつ病)」とされることが多いですが、英語でも環境の変化に適応できずストレスを感じている状態をこのように表現します。
He is suffering from an adjustment disorder due to his new environment.(彼は新しい環境のせいで適応障害(五月病のような症状)に苦しんでいる。)
2. 要注意!英語の「Spring fever」は五月病ではない?
五月病を辞書で調べると、たまに 「Spring fever(春の熱)」 という言葉が出てくることがあります。
しかし、これを「五月病でダルい」という意味で使うと、ネイティブには全く逆の意味で捉えられる可能性があるので要注意です。
英語圏での「Spring fever」は、長く厳しい冬が終わり、春になって暖かくなったことで「ウキウキする、そわそわして外に出たくなる、恋をしたくなる」といったポジティブな興奮状態を表す言葉として使われることが多いです。
I’ve got spring fever! I want to go outside and play.(春のウキウキ気分だよ!外に出て遊びたいな。)
日本の「五月病」のようなネガティブなダルさを伝えたい時に「I have spring fever.」と言うと、「すごく元気だね!」と勘違いされてしまうので気をつけましょう。
(※一部で「春のけだるさ」という意味で使われることもありますが、現代ではポジティブな意味が主流です。)
3. 外国人に「日本の五月病」を英語で説明するフレーズ
オンライン英会話や職場で、外国人の同僚に「五月病って何?」と聞かれた時、日本独自の文化を含めて上手く説明するための便利なフレーズをご紹介します。
【説明のステップ】
日本は4月が始まりであることを伝える。そのため、5月に疲れが出やすいことを説明する。
In Japan, the school and business year starts in April.(日本では、学校やビジネスの年度が4月に始まります。)
Many people try too hard in their new environment in April, so they get exhausted by May.(多くの人が4月に新しい環境で頑張りすぎるため、5月には疲れ果ててしまうんです。)
We call this “Gogatsu-byo” which literally means “May sickness”. It’s like the post-holiday blues.(これを直訳で「5月の病気」という意味の「五月病」と呼びます。連休明けの憂鬱のようなものです。)
4. まとめ:五月病は言葉の工夫で、英語でもしっかり伝わる!
「五月病」の英語表現について、表にまとめました。
| ニュアンス | 英語表現 | 意味 |
| 連休明けでだるい | Post-holiday blues | 休暇後の憂鬱(一番使いやすい) |
| 頑張りすぎて疲れた | Burnout | 燃え尽き(症候群) |
| 環境の変化によるストレス | Adjustment disorder | 適応障害(少し医学的) |
| 春になってウキウキする | Spring fever | (※五月病とは逆の意味なので注意!) |
五月病自体は日本独自の言葉ですが、「新しい環境で疲れた」「休み明けで仕事に行きたくない」という感情自体は世界共通です。

今の自分の気持ちに一番近い英語フレーズを選んで、ぜひ海外の友人や同僚と「休み明けってダルいよね〜」とコミュニケーションをとってみてくださいね!

コメント