日本語ではすべて「間違い」「ミス」と訳されてしまう mistake / error / fault。

しかし、英語圏の人々はmistake、error、faultを全く異なる感覚で使い分けています。
この違いを理解せずに使ってしまうと、自分の責任を重く伝えすぎてしまったり、逆に機械の不具合を自分のせいにしてしまったりと、誤解を生む原因になりかねません。

今回は、【mistake】と【error】と【fault】の違いについて。
それぞれの単語が持つ「ニュアンス」と具体的な例文を見ていきましょう。
1. Mistake:うっかり・勘違いによる「日常的な間違い」
最も一般的で、日常会話で頻繁に使われるのが「mistake」です。
この単語の根底には、「注意不足」や「勘違い」「判断ミス」といった、人間の個人的な(そして意図的ではない)不注意があります。
| ニュアンス | 後から修正が可能な、ヒューマンエラー。うっかりミス。 |
| よく使う動詞 | make a mistake(間違いを犯す) |
【mistakeを含む例文】
I made a mistake in the calculation.
(計算でうっかりミスをしてしまった。)
It was a huge mistake to trust him.
(彼を信用したのは大きな間違い(判断ミス)だった。)
Don’t worry, everyone makes mistakes.
(気にしないで、誰だって間違えることはあるよ。)
2. Error:基準や規則から外れた「客観的な間違い」
「error」は、mistakeよりもフォーマルで、客観的な事実に基づいた間違いを指します。
計算、システム、文法、科学的なデータなど、「正しい基準やルールから逸脱している状態」を表す際によく使われます。
そのため、コンピューターや機械の不具合にもerrorが使われます(コンピューターが「うっかり」することはないためmistakeは使いません)。
| ニュアンス | 規則違反、論理的な誤り、システム上の欠陥。 |
| よく使う表現 | system error(システムエラー)、grammatical error(文法的な誤り) |
【errorを含む例文】
There is an error in this computer program.
(このコンピュータープログラムにはエラー(欠陥・バグ)がある。)
He pointed out a grammatical error in my essay.
(彼は私のエッセイの文法的な誤りを指摘した。)
The plane crash was caused by human error.
(その飛行機墜落事故は、人為的ミス(規定からの逸脱)が原因だった。)
3. Fault:責任の所在を問う「過失・非」
「fault」は、単なる「間違い」という現象そのものではなく、「その間違いを起こした責任は誰にあるのか(責任の所在)」に焦点を当てた単語です。
「誰のせいか」「誰が悪いのか」を明確にするため、謝罪や非難の場面でよく登場します。
| ニュアンス | 責任、過失、落ち度、(性格などの)欠点。 |
| よく使う表現 | It’s my fault(私の責任です)、find fault with ~(〜のあら探しをする) |
【faultを含む例文】
I’m sorry, it’s completely my fault.
(ごめんなさい、完全に私の責任(せい)です。)
It’s not your fault that the project failed.
(プロジェクトが失敗したのは君のせいではない。)
The accident was the driver’s fault.
(その事故は運転手の過失だった。)
4. 【要注意】和製英語の「ミス (miss)」の罠
日本人が最もやってしまう間違いが、「ミスをした」=「I missed」と言ってしまうことです。
英語の miss には「間違える」という意味はありません。英語の miss は「(的や機会を)逃す」
「(電車などに)乗り遅れる」「いなくて寂しく思う」という意味になります。
❌ I missed my order.(注文を間違えましたと言いたい場合、これでは通じません)
✅ I made a mistake with my order.(注文を間違えました)
✅ I missed the train.(電車に乗り遅れました=電車という機会を逃した)
5. 違いが一目でわかる!使い分けまとめ表
それぞれのニュアンスを整理して覚えましょう。
| 単語 | ニュアンス | 主な対象 |
| mistake | うっかり、勘違い、判断ミス | 個人の行動・選択 |
| error | 基準・規則からの逸脱、不具合 | 機械、データ、文法 |
| fault | 責任の所在、落ち度、過失 | 責任、欠点 |
まとめ:英語の「間違い」は原因と責任で選ぶ
【mistake】と【error】と【fault】の違いと使い分けについてまとめると・・・。
- うっかりやってしまったなら「mistake」
- ルールや計算がズレているなら「error」
- 「誰のせいか」を言いたいなら「fault」
英語のニュアンスを正確に理解することで、コミュニケーションの行き違いを防ぐことができます。

まずは日常会話で最もよく使う 「I made a mistake.」と「It’s my fault.」の2つからマスターしていきましょう!


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