「run into」と「come across」は、どちらも「偶然に出会う」「見つける」という意味で使われる英語表現です。

意味や具体的な使い方、例文を交えて違いを詳しく解説します。
1. 【run into】の意味
「run into」は、主に人や予想外の出来事に偶然出会う、あるいは何かに突き当たるという意味を持ちます。
誰かにばったり会うときや、突然のトラブルに遭遇する場合に使われます。
例文:
I ran into my old friend at the grocery store yesterday.
(昨日、スーパーで昔の友達にばったり会いました)
We ran into some unexpected problems during the project.
(プロジェクトの途中で予想外の問題に直面しました)
主な使い方のポイント
人や問題に「偶然出くわす」という意味が強い英単語です。
「ばったり会う」や「突発的な出来事に直面する」ニュアンスで使われ、カジュアルな会話でよく使われます。
2. 【come across】の意味
「come across」は、主に物や情報、アイデアに偶然出会う、あるいは見つけるという意味で使われます。
通常、探していたわけではないけれど、何かを見つけるときに使われます。
また、人に使うこともありますが、「run into」よりもその頻度は少ないです。
例文:
I came across an interesting book in the library.
(図書館で面白い本を見つけました)
She came across an old photograph while cleaning the attic.
(彼女は屋根裏を掃除しているときに古い写真を見つけました)
主な使い方のポイント
物や情報、アイデアに「偶然出会う」意味合いが強い英単語です。
物や情報の発見に使われることが多いのですが、人にも使うことができます。
ややフォーマルな文脈でも使われることがあります。
3. 【run into】と【come across】の違いを整理
それぞれの単語の意味と使い方を比較すると、「run into」は人や問題など、動きのある出来事に偶然出会うイメージが強く、「come across」は静的なものや情報に偶然出会うイメージが強いことがわかります。
run into | 偶然人や問題に遭遇する 友人にばったり会う、問題に直面する場面 |
come across | 偶然物や情報に出会う・見つける 本や情報、アイデアを見つける場面 |
4. 違いを理解するための応用例
「run into」と「come across」の違いを理解するために、応用例をチェックしてみましょう。
run intoの応用
友人や同僚と街中や職場で偶然出会う場面に適しており、「出くわした」状況を表現します。
また、突発的な問題やトラブルを指すことも多いため、ビジネスシーンでも使えます。
応用例:
I ran into my boss while I was out for lunch.
(ランチに出ていたら、上司とばったり会いました)
come acrossの応用
本やウェブ上で偶然に資料や面白い情報を見つけた時に便利です。学習やリサーチの場面でもよく使われ、何かを意図せず見つける状況に最適です。
応用例:
While browsing online, I came across an article about climate change.
(インターネットを見ていたら、気候変動に関する記事を見つけました)
5. 【run into】と【come across】の類義語と比較
「run into」と「come across」に似た英単語として「bump into」や「stumble upon」もあります。
これらの類義語についても軽く触れておくと、より広範な理解につながります。
bump into
「bump into」は「run into」と似ており、特に人に偶然出会う場面で使われます。「run into」よりもカジュアルなニュアンスが強いです。
例文:
I bumped into my neighbor at the coffee shop.
(カフェで隣人にばったり会いました)
stumble upon
「stumble upon」は「come across」と似ており、特に物や情報に偶然出会う場面で使われます。
ややフォーマルで文学的なニュアンスを持ち、興味深い発見をした場合に使われることが多いです。
例文:
I stumbled upon a fascinating piece of history while reading.
(読書中に興味深い歴史の一片を見つけました)
6. 日常会話での【run into】と【come across】の使い分け
日常会話でこれらの表現を使うとき、いくつかの場面に応じた自然な使い分けの例を挙げると、さらに理解が深まります。
友人と話すとき
友人との会話では「run into」を使って、偶然会った人や、予期しなかった出来事について話すのが一般的です。
会話例:
A: “Guess what? I ran into Sarah yesterday!”
B: “No way! How is she doing?”
読書やリサーチ中の話
「come across」は、偶然に面白い本や記事を見つけたときに使うと自然です。知識や情報について話すときに役立つ表現です。
会話例:
A: “While I was researching, I came across an article about the benefits of meditation.”
B: “That sounds interesting! What did it say?”
ビジネスシーンでの使い分け
ビジネスでも、意外とこれらの表現を使う機会があります。例えば、出先で同僚やクライアントに偶然会った場合や、思いがけない問題が発生したときです。
run intoを使う場合:
We ran into a few challenges with the project timeline.
(プロジェクトのスケジュールにいくつか課題が発生しました)
come acrossを使う場合:
I came across an interesting case study that might help us with our strategy.
(私たちの戦略に役立つかもしれない興味深いケーススタディを見つけました)
7. まとめ 偶然会う
「run into」と「come across」を使い分けることで、英語の表現力がさらに豊かになります。

類義語や場面ごとの使い分けを理解し、適切なシチュエーションで使い分けることで、よりネイティブに近い表現が身につきますよ。
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